昇降デスクの天板を、ホームセンターで板を購入して、DIYして作ろうか悩んでいる人って結構多いと思います。
この記事は、こんな人におすすめの内容です。
- 天板の板、どこで購入した?
- 天板を作る工程を知りたい
- 天板を作るのに必要な道具は?
実際に私がFlexiSpotの昇降デスクの天板をDIYで作ったので、購入した板からDIYの工程を解説してしていきます。
写真を多めに用意したので、わかりやすくなっています。
ぜひ参考にしてみてください。
ホームセンターで天板用の板を購入する
私のFlexiSpotの使用目的は、「パソコン作業」「アクセサリー製作」の2つのスペースを作ることです。
幅180×奥行き60cmの天板が欲しくて、FlexiSpotには希望サイズがないため、ホームセンターで板を購入。
天板の板は、ホームセンターの「ジョイフル本田」で購入。
厚みは2mm以上が必要なので探すのが大変です。
小さなホームセンターは、厚みが2cm以上で横幅180cm以上は、なかなか見つかりません。
私が購入した板は、シナランバーコア・厚さ2.5cm。
横幅と奥行きが結構あったので、お店の人に180×60cmにカットしてもらいました。
今の状態では、板の表面・側面はケバケバのザラザラです。
この板を天板にしていきます。
天板にヤスリがけ
天板を使えるようにするには、ヤスリがけとニス塗りが必要になります。
こういった道具が必要になってきます。
必要な道具
- 紙ヤスリ
- ハンドサンダー
- タオル(2枚)
- 好きなニス
- 薄め液
- ニス用のハケ
- ビニール手袋
- 軍手
- ゴミ袋大
- 養生
紙ヤスリは、左の黒から#400・#240・#80・#40。
まずは、板の表面・側面を滑らかにして、角を落としていきます。
ヤスリがけの際、ハンドサンダーが必要ですが、私が使ったハンドサンダーはこれです↓
でも、本当は別のが欲しかったのですが家の近所のホームセンターには無く仕方なくこれにしました。
広い面をヤスリがけするのには、他の製品の方がおすすめです。
私が欲しかった商品がこれ↓
グリップが付いていてやりやすそう。結構このデザインを使ってる人多いですよね。
実際に180×60cmのヤスリがけは大変だったので、これからもDIYする予定がある人は、電動のハンドサンダーがおすすめ
まずは、板の角を取っていきます。
研磨前
ハンドサンダーのサイズに合わせて、ヤスリをカットして装着します。
まずは#40のヤスリ。
#40→#80の順番で角を取っていきます。
#40で角だけを取る。
#80で角と側面を研磨して滑らかにします。
この時、表面はまだ研磨しません。
地面から天板を浮かせないと、側面にハンドサンダーがしっかり当たらないので、下に段ボールなど置いてください。
※板のささくれが手に刺さる可能性もあるので、必ず軍手!!
#80が終わったら、#240をかけていきます。
#240は、表面+側面+角をしっかり研磨。
表面は、木目に沿って研磨すると滑らかな仕上がりになります。
木目に沿わずに研磨すると、荒めの仕上がりです。
この時、軍手を片方脱いでるのは、天板の滑らかさを確認するためです。
仕上がりはこんな感じ。角が丸くなりました。
研磨後
表面には細かな木くずがすごいので、下のビニールにある程度 落としてください。
下のビニールを新しいものに交換して、しっかり絞った水拭きで綺麗に拭きます。
※水分が木材に吸収されると良くないので、とにかくしっかり絞った水拭きにしてください。
次はニス塗りなので、木くずはしっかりと拭き取ってください。
少し拭いただけでも、これだけ木くずがつくので、しっかりと拭いてください。
天板にニスを塗る
水拭きが乾いたらニス塗りです。
ニスには、オイル系・ワックス系・ウレタン系など種類が豊富です。
「どのニスが天板には最適なのか。」を説明したあとに、ニス塗りをしていきます。
ニスの選び方
ニス選びで調べると、オイル系の「WATCOOIRL」・ワックス系の「BRIWAX」が人気やおすすめによく出てきます。
ただ、今回のような天板にはおすすめしません。
オイル系・ワックス系のニスは、水に弱くシミができてしまうので、完成した天板の上にドリンクなどが置けなくなってしまいます。
天板には、ウレタンニスがおすすめです。
水や傷に強いので作業デスクにはピッタリです。
ウレタンニスの中で、おすすめのメーカーは「和信」
食品衛生法に適合した塗料で安全性もあり、どこでも買える手軽さも良いです。
小さなホームセンターにも置いてある印象。
ウレタンニスには「油性ニス」と「水性ニス」の2種類があります。
油性ニスは粘度がある時に使う「油性系用のうすめ液」も必要。
水性ニスの場合は、水で薄めることも可能なので、「水性用のうすめ液」はなくても問題はありません。
そしてハケは、ニス用のハケを用意。
私は、木目が綺麗に出る「油性ニス」を選びました。
が、次に同じ作業をするなら「水性ニス」を選びます。
なぜなら、油性ニスの臭いはかなり強烈です。
塗装後の完全乾燥まで7~10日間かかりますが、その間もずーっと臭います。
その間、とにかく換気が必須!
こんなに長いこと、臭いに悩まされる日が続くのは予想外でした。
水性ニスの良いとことは、臭いが少ない。
ただ、色を重ねるごとに木目がつぶれていくので、特に濃い色を塗るなら注意が必要です。
【和信のニスの特徴】
ウレタンニス種類 | 油性ニス | 水性ニス |
臭い | かなり強い | 弱い |
乾燥時間 | 約3〜4時間/20° 約5〜6時間/冬期 | 約90分/20° |
完成後の完全乾燥まで | 7〜10日 |
油性ニスの色見本
出典:和信ペイント
※粘度を薄めるには、油性用の薄め液を使用
※色を薄めるには、透明クリアーを混ぜて色を薄める
※透明・つや消しクリアーは飴色(はちみつ色)になる
水性ニスの色見本
出典:和信ペイント
※粘度を薄めるには、水または水性用の薄め液を使用
※色を薄めるには、透明クリアーを混ぜて色を薄める
私がニスを塗る目的は、色付けより保護が目的なので、1回目を透明クリアー・2回目につや消しクリアーを選びました。
それぞれ120mlを購入。もし、一色だけの使用なら270mlは必要です。
【塗り面積の目安】
量 | 塗り面積(二回塗りで) |
120ml | たたみ約0.5枚分 |
270ml | たたみ約1枚分 |
油性ニス
和信の油性ニス専用のうすめ液
私が使用した油性専用のうすめ液
水性ニス
ニスの塗り方
必ずニス用のハケを使用してください。
まずは、ハケの処理から。
ハケには抜け毛があるので、ここでしっかりと取っておきます。
この処理をしないと、ニスを塗ってる最中に毛が抜けて、塗りの作業が大変になります。
私の1度目は「透明クリアー」
側面を塗るのも忘れずに!
塗り終わったら、4時間の乾燥。
(気温や季節によって乾燥時間は異なります)
乾燥後、#400で表面を撫でるように研磨。
力を入れての削りすぎには注意してください。
ニスが取れる可能性があります。
ザラザラした表面がツルツルして気持ち良い触り心地になります。
研磨が終わったら、しっかり絞った水拭きで木くずを綺麗にしましょう。
水拭きが乾いたら、2回目のニス塗りです。
2回目は「つや消しクリアー」
「透明クリアー」「つや消しクリアー」は同じクリアーなので、1種類でいいのでは?と思われるかもしれません。
「透明クリアー」の場合は、1種類でもOKです。
「つや消しクリアー」を使う場合は、つや消しクリアーの前に透明クリアーや色物のニスを使う必要があります。
白い微粉末のつや消し剤が入っているため、1回目につや消しクリアーを塗ってしまうと、水分を吸収しやすい木材は、まずニスを吸収します。
その結果、木材の表面につや消し剤が残り仕上がりが白くなります。
なので、まずは透明クリアーで膜を作ることで、そういった反応を防いでいます。
これでニス塗りが完成です。
4時間の乾燥。
色も良く木目も綺麗。
DIY天板にFlexiiSpotの足フレームをつける方法
天板を裏返して脚フレームをつけていきます。
床が傷つかないように、FlexiSpotのフレームが入っていた厚めのダンボールを天板の下に敷いておいてください。
デスクの脚を天板とつなげるためにネジ穴をあけていきます。
ネジ穴の位置は、正しい場所につけたほうが良いのでL字型の定規があると正確です。
無くても問題はありません。
私のデスクの場合、端から5cmと手前から1cmのところに印をつけます。
このL字の印にデスクフレームの端を合わせます。
曲がらないように!!!!
こんな感じ↓
合わせたら、電動ドリルで、ネジ留めの下穴をあけていきます。
いきなりネジ留めをすると木材が割れてしまう可能性や、初心者の場合ネジを曲げてつけてしまう可能性があるので下穴があったほうが綺麗に仕上がります。
下穴あけ・ネジ留めには電動ドライバーが必須です。
ある程度パワーがある方が、これからも色々な場面で使えます。
私が使用していたのが販売終了だったので、DIY初心者にも人気のある商品を紹介。
私が購入したFlexiSpotの脚フレームに付属されていたネジのサイズはSt4.2×16mm。
下穴は、ドリル刃よりも少し細い2.5mmを使用。
穴の深さは7mm。
深さの目印に、テープを貼ると失敗しません。
穴をあけたら、木くずが出るので「エアダスタースプレー」で綺麗にしましょう。
エアダスターは、パソコン・テレビなどの隙間の細かなホコリなども取れるので、1本持っていると便利
下穴を全てあけたら、ネジ留め。
下穴があるので、失敗なくネジ留めができます。
一箇所につきネジを6本留めるので、まずは全体的に緩めに留めます。
キツくしめると、5〜6本目でネジが留めづらくなるため。
そして最後に全部をしっかりと留めていきます。
次は、コントロールパネル。
下穴をあける箇所に印をつけます。
下穴をあける。
鉛筆で書いた印を消してからネジ留めをします。
これで、天板へのネジ留めは終わりです。
FlexiSpotの脚フレームとコントロールパネルは簡単につけられましたよね。
ケーブルトレーを天板につける方法
最後に天板にケーブルトレーをつけていきます。
選ぶケーブルトレーによっても付け方は違います。
私が選んだのは「サンワサプライ」の大きめのケーブルトレーにしました。
このケーブルトレーは、サンワサプライの昇降デスク専用のトレーで、付属されているネジは平先です。
平先のネジを留めるためには、鬼目ナットが必要なので購入しました。
鬼目ナットを天板に押し込んで、そこに平先のネジを回し入れて完成になります。
ただ、鬼目ナットを木材に押しこむのは、思った以上に力が必要で大変です。
もし同じケーブルトレーを買うなら、平先ネジや鬼目ナットは使用せず、とがり先のネジを購入して、先ほどの脚フレームのネジ留めと同じ方法でケーブルトレーを設置した方が断然ラクでお金もかかりません。
今回は、ケーブルトレーに付属されていた平先ネジと購入した鬼目ナットでの設置の方法を紹介します。
必要な道具
- 鬼目ナットAM6×10 打ち込み式ツバなしタイプ
- ドリル刃6mm
- ドリル刃9mm
- トンカチ
- ボンド
まずは下穴をあける作業。
鬼目ナットのサイズは、AM6×10・打ち込み式ツバなしタイプ。
なので、下穴サイズは直径9mm・深さは10mm。
あける箇所は4箇所
まずは6mmで下穴をあけます。
6mmが終わったら、9mmでさらに下穴を広げていきます。
下穴があいたら、鬼目ナットの側面にボンドを塗っていきます。
ボンドは側面だけです。中に入らないように気をつけてください。
穴に鬼目ナットをはめて、カナヅチで叩き入れます。
途中でズレたりしたら抜けないので、一発勝負です!
この作業が、かなり力が必要で個人的には大変でした。
疲れすぎて、埋め込んが鬼目ナットの画像を撮り忘れました。すみません!
これで天板に取り付ける作業は全て終わりです。
180cmの天板があると、様々な作業ができるので、この長さにして良かったです。
まとめ
いかがでしたか?
昇降デスクに、180cmや200cmのように横幅の長い天板にしたい場合は、DIYをする必要があります。
やり方さえわかれば、それほど難しい作業ではないので、ぜひ挑戦してみてください。
FlexiSpotの昇降デスクの「選び方」と「タイプ別おすすめデスク」をわかりやすく記事にしています。
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