こんにちは。ayaです。
商品の販売価格を決める時に、「本当にこの価格でいいのかな?」
こんな風に思うことはありませんか?
今回の記事では、販売価格の計算方法についてまとめました。
意外と間違えて販売価格を決めている人も多いので、この記事で理解してもらえたら嬉しいです。
◆こんな人にオススメの記事◆
・価格の付け方がわからない
・販売価格を正しく付けられているか不安
・商品は売れているのに利益が少ない
この記事を読むと、正しい価格の付け方がわかりるようになります。
正しく価格設定ができれば、利益が出やすくなり
新たな材料の仕入れ・新たな挑戦の資金にもなるので、ハンドメイドがさらに楽しくなるはずです!
それでは、解説していきます。
販売価格の基本
販売価格の基本は、
「原価」+「利益」=「販売価格」です。
さらに、ハンドメイドサイト(creema/minne等)などで商品を販売する場合、
利益の中から販売手数料を運営側に支払います。
そういったことも考慮して、販売価格を決める必要があります。
「原価」とは
原価とは、作品を作った際の費用です。
ここで重要なのは
原価=材料費だけではないということです。
原価にはこんなものが含まれます。
原価とは
一つの商品を販売するまでにかかった費用の合計金額
「利益」について
利益は、新たな道具の購入・新作の開発費など、店を成長させるために使います。
そのため、原価を間違えると、利益が大幅に減り経営が厳しくなります。
利益が少ないことによるデメリット1
材料の大量購入ができない。そのため、人気商品ができても在庫の確保が難しい。
新規顧客を逃す
利益が少ないことによるデメリット2
新作を作る費用が確保できない。そのため、新作出品の頻度が少ない。
リピーターを逃す
利益が少ないと、売上げを上げていくことが難しく、結果として店が成長しません。
仕事としてハンドメイド販売をやっていこうとするならば、原価をきちんと理解して、利益をしっかりと出す必要があります。
ハンドメイド作家の「販売手数料」とは
ハンドメイド作家の多くは、ハンドメイドサイト(creema/minneなど)で販売しています。
個人の店が、知名度も信頼性もない状態から物を売るのは大変です。
そこで、知名度・信頼性のあるハンドメイドサイトに出品させてもらうかわりに
商品が1点売れるごとに、商品価格の何%かを「販売手数料」として支払う仕組みです。
(例)
販売手数料が10%のハンドメイドサイトの場合。
ハンドメイドサイトでお客様が商品を購入。
ハンドメイドサイトは商品価格から手数料の10%を引いた金額を自分の店の口座に振り込む。
集客力のあるサイトで販売することで、お客様に見てもらえる確率が増え、売れる可能性もあります。
ハンドメイドサイトの手数料は、サイトによって異なりますが10~20%です。
販売価格の基本的な計算方法
販売価格は、先ほどの「原価」を元に計算します。
なぜなら、原価を元に計算をすると計算上は赤字になることはないからです。
代表的な販売価格の計算方法を2つ紹介します。
自分の使いやすい方を使ってください。
①原価率で求める
簡単にいうと、販売価格の何割を原価にするか。という考え方です。
一般的にハンドメイドの原価率は3割(30%)です。
(例)
原価が1,200円の商品を原価率3割で販売する場合の計算。
原価:1,200円
販売価格:4,000円
利益:4,000-1,200=2,800円
②予定利益率から求める
簡単にいうと、利益がいくら欲しいのか。という考え方です。
(例)
原価1,200円の商品。利益率7割(70%)が欲しい場合の計算。
原価:1,200円
販売価格:4,000円
利益:4,000-1,200=2,800円
最終的な利益率を計算してみる
ハンドメイド販売をする多くの方は、ハンドメイドサイトに出品しています。
その場合、利益から販売手数料が引かれます。
販売手数料を引いた、最終的な利益と利益率を計算してみます。
(例)
ハンドメイドサイトcreemaで原価1,200円・販売価格4,000円の商品が売れた場合。
※creemaの販売手数料=11%
原価:1,200円
販売価格:4,000円
販売手数料(11%):440円
利益:2,360円
では、利益率は?
利益率の計算式
利益÷販売価格×100=利益率
2,360円÷4,000円×100=59%
先ほど、予定利益率7割で販売価格を出しましたが
ハンドメイドサイトなどで販売をすると、実際の利益率は7割より下がります。
この販売手数料も考慮して、販売価格を決めてみてください。
販売価格を決める時の注意点
ハンドメイドの原価率は、一般的に3割と言われていますが、あくまでも目安です。
先ほどの算出した価格を、そのまま販売価格に設定するのはNGです。
これは、あくまでも売り手側の希望価格です。
お客様のニーズ・市場のニーズに合っていなければ、商品は売れません。
そのためにも、類似商品・競合他社の商品の価格のリサーチが必要です。
他社の商品との差別化ができるようならば、
高めの価格設定でも、しっかりとPRすることで売れる可能性があります。
しかし、際立った特徴がないと、価格で勝負するしかありません。
安さを売りにしてしまうと、利益を削ることになるので長期的にみると良い戦略ではありません。
市場価格を調べることで、自分の商品の特徴や付加価値も見えてきます。
コンセプト・付加価値のある商品を作って、他社との差別化をして、売れる・利益が出る商品を目指しましょう!
より商品が売れやすくなるための価格設定のコツ
これは、価格を端数にしてお買い得感を出す方法です。
例えば、
4,000円で売りたい商品を、あえて3,980円で販売します。
一番大きな位の数字を”1”小さくすることで(今回の場合は4→3)
心理的に価格を安く印象付けることができます。
割安感を演出し、購買意欲を高める効果があります。
スーパーなどで、98円・198円といった価格を目にすると思います。
まさに、端数価格の実例です。
私も、たまに端数価格で販売をします。
10,000円のように桁が変わる商品です。
10,000円で売るのであれば、9,980円の方がお得に感じますよね。
そんな感じです。
全ての商品に使わなくても、うまく端数価格を使い分けてみるのもオススメです。
まとめ
今回は、販売価格の決め方についてご紹介しました。
販売価格は、利益に直結する重要なポイントです。
販売価格の決め方の基本
- 原価計算
- 原価率計算・予定利益率計算
- 市場調査
ポイント
・原価率・予定利益率計算だけで、販売価格を決めない。
・市場調査、顧客目線で自分の商品を評価をして適正価格を決める。
長期的にハンドメイド販売を続けるためにも、販売価格を適正につけて楽しく自分の店を成長させていってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。