- お客さんに覚えてもらえるブランドにしたい
- ブランドのロゴは、どんなデザインがいい?
こんな風に感じる瞬間はありませんか?
ロゴは、作品やブランドをひと目で伝える「顔」です。
名刺やショップカード、SNSアイコン、梱包資材などに使えるだけでなく、作品に対する信頼感や世界観を伝える大切な要素。
この記事では、下記のことをわかりやすく解説します。
この記事の内容
- ロゴの必要性
- 作成基本ステップ
- 無料&有料ツールの比較
- 成功例と失敗例のポイント
- ロゴを活用的に活用する方法
この記事を読み終える頃には、ブランドにぴったりのロゴ作りの道筋が見えてくるはずです。
1. なぜハンドメイド作家にロゴが必要なのか

ロゴは単なるマークではなく、作家さんの世界観や作品への思いを一目で伝える ブランドの顔。具体的にどんな効果があるのか、掘り下げてみましょう。
ロゴがもたらす信頼感とブランド価値
お客様にとって「ロゴがあるか・ないか」は大きな違いです。
【ロゴの心理的効果】
ロゴはブランドの「顔」。
素敵なロゴ=「質の良い商品がありそうなお店」と、印象付きブランド価値を築いていきやすい。
ロゴがあるブランドは記憶に残りやすい。
【販売サイトでの評価向上】
minneやCreemaなどでは、ロゴ入りのショップ画像は「本格的」と評価されやすく、購入ハードルが下がります。
例えば、ハンドメイドマーケットのような数多くのブランドが販売してる場で、ロゴがあると印象に残りやすく、リピーターにも繋がりやすいです。

逆に、ブランドのロゴがないと印象が薄く、数多くある中の1店舗になってしまいがち。

SNSや販売サイトでの視覚的効果
ロゴは視覚的な印象操作につながります。
【SNSアイコンに使う効果】
インスタやX(旧Twitter)のアイコンにロゴを使うと、スクロール中でもすぐに「あの作家さんだ」と認識してもらえます。
【ショップ全体の統一感】
ロゴ・ヘッダー・商品ページの色や雰囲気をそろえると、世界観が完成し、ブランドとしての魅力が増します。

他ブランドとの差別化
ロゴは、差別化の手段の手段として強力な武器です。
【価格帯の印象操作】
高級感あるロゴは「このブランドは丁寧な作品を作っていそう」と感じさせ、価格設定の説得力も増します。どの層に販売するのかを考えながら、ロゴを考えるのも重要。
【リピート客の固定化】
ロゴを覚えてもらうと、イベントや別の販売サイトで再会したときに「あ、このブランド知ってる!」と安心して買ってもらえる確率が上がります。
2. ロゴ作りの基本ステップ(初心者でもできる)

ステップ1:ブランドコンセプトを決める
「ナチュラル」「大人可愛い」など、ブランドの方向性を明確にします。
- ターゲットは?
- 作品カテゴリーは?
- 世界観・価値は?
誰に・何を・どんな価値で が一文で言えるようにしましょう。
ステップ2:配色・フォント・モチーフを選ぶ
ここで迷わないコツは「引き算」。色は最大3色、書体は最大2種、モチーフは1つに絞るのが基本です。
選び方
- 配色は3色以内
- フォントは読みやすさ重視
- モチーフは作品ジャンルに合わせる
装飾が多かったり、細すぎる線や過度な筆記体は、ロゴを縮小すると認識しづらくなるので、気をつけましょう。
ステップ3:デザインツールで作成する
無料のオンラインツールやアプリでも十分おしゃれなロゴが作れます。
ただし、下記のような人はプロに頼むことをおすすめします。
- 長く使うロゴはこだわりたい
- 高級感のあるロゴにしたい
- デザインを考えるのが苦手
- 様々な用途でロゴを使いたい
無料・格安のツールでは、ロゴの使用に制限がかかる場合があるので注意が必要
ロゴを作るための無料・有料のツールは、次のブロックでご紹介します。
ステップ4:複数パターンを作って比較する
1案で決めず、配色やフォントを変えた3〜5案を作り、周りにも意見を聞くと◎。
ユーザーテストの簡単なやり方
- 3~5案を白黒で見せ、「一番覚えやすい」を選んでもらう
- 直径24px相当(スマホの通知サイズ)で読めるか確認
スコアリング表を使って比較してみてください。
スコアリング表(★1~5で採点)
| 観点 | A案 | B案 | C案 |
| 視認性(遠目・小サイズ) | |||
| 可読性(日本語・英語) | |||
| らしさ(世界観の一致) | |||
| 汎用性(印刷・SNS) | |||
| 差別化(他と被らない) |
ステップ4:納得いくまで微調整する
パソコン・スマホ・印刷した時の見え方を確認しておきましょう。
ポイント
- Instagramのアイコンに設定
→円形トリミングしても崩れないか確認 - ショップカードに20mm幅で印刷
→デザインや文字が潰れないか確認 - 梱包シール(30〜40mm)サイズで印刷
→ロゴかしっかり判別できるか確認
無料で使えるロゴ作成ツール3選

ロゴの作成無料ツールは、商用利用はできても、商標登録ができないこともあります。
1,Canva
無料でおすすめは断然「Canva」
簡単にプロのようなデザインが感覚的に仕上がります。
特に初心者にはおすすめ。
【特徴】
テンプレート数が圧倒的に多く、ドラッグ&ドロップで簡単編集
【商用利用】
OK(無料プランでも利用可)
※テンプレを使用したロゴは、商標登録できないことが多いので注意しましょう。
注意ポイント
透過PNG出力は有料プランのみなので注意
「Canva」で、このブログのロゴ2つを5分程度で作ってみました↓


\公式サイトはこちら/
2,Logo.com
【特徴】
ブランド名を入れりだけで、AIがロゴを提案。編集もしやすい
【商用利用】
OK
「Logo.com」で、ロゴを作ってみるとこんな感じ↓
梱包用品にプリントした状態のプレビューも出るので、イメージしやすいです。

\公式サイトはこちら/
3,Hatchful(Shopify)
【特徴】
業種や雰囲気を選ぶだけでAIがロゴを提案
【商用利用】
OK
「Hatchful」で、ロゴを作ってみるとこんな感じ↓

\公式サイト/
4,DesignEvo
【特徴】
10,000種類以上のアイコンから自由に組み合わせ可能
【商用利用】
OK(無料プランは著作権表記が必要)
注意ポイント
無料利用は低解像度のみ(高解像度は有料)
「DesignEvo」で、ロゴを作ってみるとこんな感じ↓


\公式サイト/
有料で使えるロゴ作成ツール3選

無料ツールは気軽に始められるメリットがありますが、ブランドとして長く育てていくなら「有料ロゴ作成サービス」も検討する価値があります。
1,Adobe Illustrator(自分で作るプロ向け)
ある程度の知識が必要になります。
私も超初心者でやってみましたが、挫折しました。
かなり時間を取られてしまい、他に手が回らなくなったので断念
【特徴】
プロのデザイナーが使用する定番ソフト。ロゴの細部まで自由に編集でき、拡張性・表現力は最高レベル。AIファイルとして保存できるので印刷・商標登録にも対応。
【商用利用】
OK(作成物は自由に利用が可能)
【価格帯】
月額3,280円(税込・単体プラン)〜
注意ポイント
初心者には難しいです。
初心者の場合、ロゴ作成に時間を取られて他の作業が前に進まなくなる可能性があります。
\公式サイト/
2,Adobe Express
【特徴】
多数のデザイナーが出品しており、価格・テイスト・実績に応じて選べる。直接やり取りして要望を伝えられるので柔軟。
【商用利用】
可能(価格の安いところは、商用利用にプラス料金が発生する場合が多い。)
※安いと、商用利用以外の著作権譲渡にもプラス料金が発生するので、確認しましょう
【価格帯】
5,000円(税込)〜10万円(税込)
※申し込むデザイナーにより価格が変わる
\公式サイト/
3,Zoviz
【特徴】
AIを活用したブランドロゴの提案。作成は無料でできます。ダウンロードの際に購入。
ビジネスに合わせたカスタムロゴ提案を数秒で行うので、急いでいる人におすすめ
【商用利用】
可能
【価格帯】
3,099円 or 6,900円(税込)
※3,099円は、SNSのプロフィールとカバーの使用や、ウェブサイトのファビコン使用禁止など、禁止事項が多い。
6,900円のプランがおすすめ
\公式サイト/
デザインのプロに頼む3選

1. ココナラ
【特徴】
多数のデザイナーが出品しており、価格・テイスト・実績に応じて選べる。直接やり取りして要望を伝えられるので柔軟。
【商用利用】
価格の安いところは、商用利用にプラス料金が発生する場合が多い。
※安いと、商用利用以外の著作権譲渡にもプラス料金が発生するので、確認しましょう
【価格帯】
5,000円(税込)〜10万円(税込)
※申し込むデザイナーにより価格が変わる
個人的には、ココナラが一番おすすめ。
好みのデザイナーも探しやすく、ハンドメイドのブランドのロゴと相性が良い
\公式サイト/
2.ロゴマーケット
【特徴】
プロのデザイナーが事前に制作したロゴを販売。購入後はそのロゴを独占使用できる。商標登録サポートもあり安心。
【商用利用】
可能
※著作権譲渡も無料
【価格帯】
32,780円〜87,780円(税込)
希望のデザイナーさんにオーダーをすることも可能で、その場合は76,780円~142,780円(税込)かかります。
著作権完全譲渡なので、安心してロゴマークを使えるのがいいです
\公式サイト/
3.biz-up!
【特徴】
プロのデザイナーが50名以上。完全オーダーメイド。
ビズアップのディレクター陣が、ブランドに合うデザイナーを見つけ、ロゴ作成で失敗しないようサポートしてくれる手厚さ。
【商用利用】
可能
※著作権譲渡は11万円(税込)
【価格帯】
107,800円〜880,000円(税込)
誰にデザインを頼んだらいいのかわからない人は、biz-up!がおすすめ。
でも価格は高いです。
\公式サイト/
ロゴ作りの成功ポイント&失敗例

ロゴは「ブランドの顔」であり、一度作ると長く使い続けるものです。
成功するロゴと失敗するロゴの違いを具体的に見ていきましょう。
ブランドロゴの成功ポイント
1,覚えやすく再現しやすい
ロゴはシンプルで直感的に伝わるほど強い印象を残します。
文字だけのロゴでも、シンボルマークがあっても、「あ、あのブランドだ!」とすぐに分かる形が理想です。
複雑なロゴは、おしゃれなようでブランド名が印象に残りづらいのがわかります↓

2,小さくしても視認性が高い
SNSのアイコンや、Webのファビコン、作品につける小さなタグなど、ロゴは必ず縮小して使う場面があります。
そのときに文字が読めない、マークが潰れるようでは絶対にダメです!
大きさを変えても同じ印象が保てるか確認するのが大切です。
3,ブランドコンセプトに沿っている
「大人可愛い」「ナチュラル」「高級感」など、自分の作品が持つ世界観に合ったロゴでなければ、ブランドとしての一貫性が失われます。
高級感・高価なアクセサリーに対して可愛いロゴにすると、一気に商品が安っぽく見えます。

お客様は無意識に「ロゴ=ブランドの雰囲気」と結びつけるので、方向性をはっきりさせておきましょう。
商品の雰囲気とロゴが一致↓

ブランドロゴの失敗例
色数が多すぎて印刷時に色味が変わる
画面上ではきれいでも、印刷すると色が沈んだりズレたりすることがあります。
注意ポイント
特に4色以上の使用。インクや紙質の影響を強く受ける
基本は1~2色。多くても3色までが安心です。
2,細かい模様は縮小すると潰れてしまう
実はこの失敗。私もやってしまいました
繊細な線や複雑な模様は、タグやSNSの小さなアイコンで潰れて見えます。
特に線幅が1mm以下だと再現が難しいことも。縮小しても形が残るかどうかを必ず確認しましょう。
私の場合、パールをイメージして、ブランド名の周りに大小の線の丸を描いてました。
アクセサリーポーチを作ろうとしたら「型押しできない」と断られました。
急いでシンプルなブランドロゴに変えたので、皆さんも気をつけましょう!
3,流行フォントに頼りすぎてすぐ古く見える
その時のトレンド感を出すために流行りのフォントを使うと、数年で「古い印象」になってしまうリスクがあります。
今 見て「可愛い!素敵」ではなく、10年15年後も愛されるような「自分らしさ」のあるブランド名のフォントを優先してください。
作ったロゴの活用方法

お客様に「覚えてもらえるブランド」になるように、様々な使い方をしていきましょう。
1,名刺・ショップカードに使う
お客様や取引先に渡すとき、ロゴ入りのカードはただの連絡先以上の価値を持ちます。
名刺やショップカードにブランドのロゴが入っていると、覚えてもらいやすく、きちんとしたブランドだと印象付きます。
2,SNSアイコンやヘッダーに使う
SNSでは、プロフィール画像が一番目に入りやすい部分です。
ロゴを使えば、一目でブランドだと認識してもらえます。投稿内容にも統一感が出て、フォロワーの信頼感アップにもつながります。
3,梱包資材やタグに印刷する
作品を届けるとき、ロゴ入りのシールやタグを添えるだけで「ブランドの世界観」がぐっと伝わります。
商品が届いて時って、ドキドキ・ワクワクしますよね。
ブランドの世界観にぴったりの梱包だとテンションも上がります。
あまりやりすぎると梱包費が上がり、商品価格も上げる必要があるので、注意してください
まとめ:ロゴは「ブランドの顔」。自分らしさを表現しよう

ロゴはハンドメイド作家にとって、作品と同じくらい大切な「ブランドの顔」
SNSのアイコンや梱包、名刺に使われるロゴは、作品を手にする前に「信頼感」や「世界観」を伝える役割を持っています。
だからこそ、ロゴ作りは早めに取り組むべきステップと言えます。
素敵なロゴを作成して素敵なブランドに育ててください。